公益社団法人佐倉青年会議所2023年度理事長所信
おう ばい とうり
桜 梅 桃 李
~組織増強・魅力発信・調和~
第48代理事長 藤原大輔
はじめに、2023年を迎えてもなお、依然として新型コロナウイルス感染症の影響が残る環境下、感染症だけでなく、国家間の問題や為替、株価等の不安定さなど、世界的に見ても様々な問題が起こり、日本国内も多大な影響がありました。
コロナ禍では、各所で活動や事業が行なえず、交流もままならない中、我々はどのように進んで行けば良いのか悩んだ時間が多くありました。そのような問題を抱えたとき、私たちはどのように解決できるかを考え、その都度新たな手法を取り入れながら、日々家族や同僚、地域の方々と支え合い生きています。
そして、これからも我々は、人、企業、国・自治体、各団体と、それぞれ手を取り合い、活動を続けていかなくてはなりません。
この先も予想だにしない事態が起こる可能性は十分にあります。そのような時に一人一人ができること、また、佐倉青年会議所だからできることはなにか、なにをすべきかを勘案し、青年経済人として思いやりを持ちながら、その力を大いに発揮していくことで輝く未来がつながっていきます。
青年会議所の行動規範である「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、我々はこれからの社会を生き抜いていくために、ひとづくり、まちづくり、教育、国際社会、環境に対しても志を持ち、地域に、社会に、必要な人財になるよう、5年、10年先を見据えた真に持続可能な組織づくりをしていかなければなりません。
そのためには、我々佐倉青年会議所は、会員個人及び組織として、少しでも前へ進めるよう、希望ある未来へ変革の起点となる活動を行う必要があります。
個人の持っている魅力ある個性を発信し、調和を図りながら、組織増強となる会員の拡大を筆頭に、まちづくり、青少年の育成、会員の交流・研鑽を念頭に置き、明るい豊かな社会の礎を築いてまいります。
組織増強のための会員拡大
青年会議所は、20歳から40歳までの年齢制限がある組織であり、新たな会員の入会なくしては活動を維持することができません。佐倉青年会議所創立から48年もの歴史を築いてきたのは、先輩方が会員拡大への取組みを真摯に行ってきた成果であり、これからも常に会員拡大を念頭におき活動していく必要があります。
今まで取り組んできた事業をより良く次代に継承しながら、新たな取組みを生み出し基盤としていくために、様々な価値観や魅力ある個性を持つ人財を多く迎えていきます。
まずは既存の会員が楽しみながら互いを知り、青年会議所の組織やその活動に意義を見出していくことが必要です。会員皆で活気あふれる例会や事業での魅力を発信し、入会可能な方々へ佐倉青年会議所を知っていただくと同時に、活動を共に体感・交流し、仲間として揺るぎない信頼関係を築いていきます。
5年後、10年後を見据え、会員数40名を目標に持続可能な組織基盤を構築してまいります。
組織の基盤づくり、効率化及び発信
佐倉青年会議所は公益社団法人であり、その責務を果たすために、事業運営の透明性の確保及び財務規律を遵守しながら、各事業を円滑に遂行できるよう役割分担を行わなければなりません。
また、時間を有意義に使えるよう活動の効率化を図るため、会員が各例会の設営等の協力を行いやすいような伝達方法の模索及び各種様式などの使い方の見直し・改変を行うこと、並びに、地域の方々や事業者様に、佐倉青年会議所のホームページや会員のSNSを通して、活動、魅力を多く発信していくことが必要です。
そして、地域にある青年会議所以外の団体とも積極的に交流を行えるよう各委員会と協力し、佐倉青年会議所の会員相互に思いやりの心を持ちながら、より一層魅力あふれる組織の基盤づくりを行ってまいります。
未来のための青少年育成
昨今、時代の変化は著しく、子ども達が成長する10年後、20年後の世界はどのような世界になっているのか想像できない部分もあります。しかし、その将来を担う子ども達の健全なる育成に寄与する活動は青年会議所の使命であり、その役割は我々だからこそできるものであります。
子ども達が我々佐倉青年会議所の事業や活動を魅て、感じてもらうことで、意欲の向上や健やかな成長に貢献し、前向きに魅力ある個性を伸ばせる未来へ、可能性を広く見出せる機会の提供を行うことが必要です。
また、子ども達が成長したとき、思い出をもとに地域に根差し、支えていってもらえるよう、地域の方々とも関わりながら、この先の時代に対応し、大きく羽ばたいていけるきっかけになる活動をしてまいります。
魅力的な町づくりの協力
各地の商店街にも空き店舗が増え、新しい人の流入が少ないなど地方都市では人口減少が問題となっています。地域の方々に、我々佐倉青年会議所の会員企業を含め、地元企業が、日々どのように関わり、どのような活動をしているか知っていただき、各地域の活性化を目指し、互いに助け合い、支え合いができるような取り組みをしていくことが必要です。
地域の方々が、まちや企業に興味をもっていただけるような取り組みや、まちのにぎわいを息づかせていけるよう、関係諸団体や行政とも連携を取り、より住みやすく魅力あるまちとして発信していかなければなりません。
我々佐倉青年会議所は、一人一人が活躍でき、地域から必要とされる組織となるよう、魅力あふれるまちづくりの一翼を担います。
能動的な交流及び研鑽
日々生活、活動していく中で交流は必要不可欠です。新しい技術が広まり、やり取りは密になっていますが、感染症の影響もあり、対面での交流は以前に比べ希薄になってしまっています。人と人とがわかり合っていくためには、交流を通して、互いに思いやり、知っていくことで良い関係を築けるものです。よって、会員の個性を理解し、人として温かみのある充実した会員相互の交流を積極的に行えるよう取り組んでまいります。
また、我々佐倉青年会議所が将来、真に持続可能な組織になるためには、日々研鑽を積んでいかなければなりません。次世代を育てる人財となるべく、常に学ぶ姿勢を持ち、新しい知識や教養を取り入れ、会員や地域の方々のためになる事業を行いながら自己を磨いていく必要があります。
研鑽を通し、青年会議所の活動や例会にて学んだことを自身の職場、業務に反映していくことで、個々の意識向上や自社の発展、ひいては会員家族や同僚といった会員に関わる方々へ良い影響を伝えることもできます。
そして、会員を対象とした事業だけでなく、地域の方々も参加できるような機会を提供することで、佐倉青年会議所への理解を拡大し、組織の魅力を発信することで、より良い組織へと成長してまいります。
結びに
日々移り変わる情勢や困難に立ち向かっていけるよう、事業や活動を通して歩み、たくさんの気付きを得ながら常に向上していかなければなりません。今後、佐倉青年会議所がより一層活躍していくために、個々が地域を牽引していくという意識を高く持ちながら、組織としての意義やその魅力を発揮・発信していくことで、将来強固で持続可能な組織となります。互いに相手を想い、交流していき、自身を磨くことで、ひとをつくり、まちをつくり、国内外にも豊かな社会を築ける人財、組織となれるよう佐倉青年会議所はこの先も邁進してまいります。
桜梅桃李(おうばいとうり)とは・・・
桜、梅、桃、李(すもも)のこと。
それぞれが独自の美しい花を咲かせるように、
その魅力を他人と自分を比べることなく、
自分らしく個性を磨きその使命の花を開かせよう。